夏への扉〔新版〕

読んだ。

なんか全体的にSF的な描写よりも猫の描写の方が丁寧で、序盤に出てきた猫の手が自分の腕に乗る表現がとてもよかった。

腕に、ぼたん雪がぱらりと落ちたような感じがした。 https://a.co/6Ut7SRM

主人公は異性関係に関しては結構馬鹿なんだけど、読んでて嫌になる感じではなくて、馬鹿だなあと思いながらも最終的にハッピーに終わって良かったねって思った。

後半からの、前半で描かれていたことがするすると繋がっていくのがとても気持ちよかった。

巻末の解説とかの蘊蓄コーナーに記載されていた書簡の内容見てちょっと泣いた。

最近寝る前に日記を書いてるんだけど、人に見せない前提で書いたから割と素直に書けたな〜って思ったので追記する。

1950年代にルンバみたいなものとかを考えてんのすげ〜と思った。人間の生活を便利にしたり、不都合を改善したりする方向の発明をする主人公でそういうのも良かった。女性関係が終わってたり、親友の養子と本気で結婚しようとしてたりは結構キモかったけど、それ以外の部分でプラマイプラスになってた感じする。

ピートは最初置いてかれた時不安だったけど、ピートの時間感覚的には分かれて時を空けずに飼い主と合流できて良かった。

猫が腎臓やられて死ぬのは作中と同様に解決できてないけど、早く犬猫が飼い主と幸せに長生きできる未来が来れば良いな。

それでも犬猫は、天寿を全うしても人間より短命だろうし、短い命を幸せに過ごさせてやる覚悟はやっぱり必要だなと思う

実家の犬が亡くなって、実家を出てからまあまあな時間が経ったけどペットショップに足を踏み入れられるようになったのはここ一年くらい。実際に覚悟が決まって、一緒に暮らす子を探しにそういう場所に行ったら泣いてしまうんじゃ無いかと思ってる。