小説

推し、燃ゆ

推し、燃ゆ (河出文庫)作者:宇佐見りん河出書房新社Amazon これはすごいよ。 なぜだか分からないけど途中から村田沙耶香『地球星人』っぽいなと思いながら読んでいた。終わり方も地球人間っぽいなと思った。 確か買ったときはタイトルと表紙に惹かれて、芥川…

正欲

正欲(新潮文庫)作者:朝井リョウ新潮社Amazon 面白かったは面白かった。いや、なんか面白くない側面もある感じの表現になったけど、内容は面白かった。って感じの本だった。 この本は最初に謎の独白的なやつの後に「週刊誌の事件記事」みたいなのが書かれて…

走馬灯のセトリは考えておいて

走馬灯のセトリは考えておいて (ハヤカワ文庫JA)作者:柴田 勝家早川書房Amazon 全体的に not for me という感じだったけど、表題作はめちゃくちゃ良かった。 表題作だけめちゃくちゃ良くて、他の作品いらなくねえか?って思ったけど、表題作の面白さはそれ以…

うるさいこの音の全部

うるさいこの音の全部 (文春e-book)作者:高瀬 隼子文藝春秋Amazon 表題作の終わり方が綺麗で喉が絞めつけられたような感覚になった。 表題作の「その後」的な感じの2作目は、続く展開が気になってドキドキしながら読んだ。主人公が最後にやっと「ほんとう」…

ハンチバック

ハンチバック (文春e-book)作者:市川 沙央文藝春秋Amazon めちゃくちゃ重たい作品かと思って気合を入れて読み始めたけど、「本を読むたび背骨は曲がり肺を潰し喉に孔を穿ち歩いては頭をぶつけ」るような人生を通した文章に何かしらの感情を抱くには俺は健常…

なめらかな世界と、その敵

なめらかな世界と、その敵 (ハヤカワ文庫JA)作者:伴名 練早川書房Amazon や〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜めっちゃ良かった。 傑作集らしい。ベストアルバム的な感じか?6作品入ってて、どれも別の人が書いたのかってくらい違って面白い。 最初と最後の…

夏への扉〔新版〕

夏への扉〔新版〕 (ハヤカワ文庫SF)作者:ロバート A ハインライン早川書房Amazon 読んだ。 なんか全体的にSF的な描写よりも猫の描写の方が丁寧で、序盤に出てきた猫の手が自分の腕に乗る表現がとてもよかった。 腕に、ぼたん雪がぱらりと落ちたような感じが…

いい子のあくび

いい子のあくび (集英社文芸単行本)作者:高瀬隼子集英社Amazon おいしいごはんが食べられますように - 銀の人の日記帳 前作読み終わった後に続けて読んだ。 前作に比べると、生きづらさとか違和感の描き方が少しマイルドに表現されていたように感じた。前作…

西尾維新の伝説シリーズ

悲衛伝 (講談社ノベルス)作者:西尾 維新講談社Amazon 読み終わった。 上に貼ったのは8巻目で、なんで8巻目なのかというと最近文庫化されてんだけど表紙が変わっちゃってて、変わる前の方が好きだから。 物理書籍だとタイトルとか周りの文字とかが箔押し加工…

おいしいごはんが食べられますように

おいしいごはんが食べられますように作者:高瀬隼子講談社Amazon 読んだ。 タイトルと表紙が良いなと思って、kindleのまとめ買いキャンペーンみたいなタイミングで買っていたのを読んだ。 表紙とタイトルから、もう少しふわふわとした軽い内容を予想していた…